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平成 25 年10月3日開催 21世紀の健康づくりシリーズ 第62回「糖尿病 ~薬・食事・運動~」3

      2016/01/29




基調講演 「糖尿病の運動療法」
兵庫県立リハビリテーション中央病院 リハビリ療法部 理学療法士 岡野生也 氏


 糖尿病の治療には、薬物・食事・運動の各療法が代表的なものとして挙げられます。その中でも、食事・運動については、“療法”という治療法だけでなく、健康な人が糖尿病にかからないための予防として大きな効果を果たします。糖尿病の主な原因は、過食・肥満・運動不足とされています。このことからイメージすると、過食・肥満・運動不足によるエネルギー過多を、運動でエネルギー消費するという図式が成り立つようになります。しかし、実際には、この図式はごく一部の意味しか担っていません。
 
①なぜ、糖尿病には運動がいいのか?
 なぜ、運動が糖尿病の患者さまやその予備群と言われる方に良いかといいますと、運動は糖尿病の発症と深い関わりを持つインスリン感受性に影響を与えるからです。運動を習慣化することは、インスリン感受性を改善させます。このことは、血糖値を下げる役割をするインスリンの利きをよくするということです。また、運動をすることでエネルギーの消費が増え、減量や肥満防止にもなります。
②どんな運動がいいのか?
 では、どのような運動が効果的かといいますと、糖尿病の患者さまやその予備群と言われる方にとって、治療や予防には“有酸素運動”が効果的です。有酸素運動は、低負荷で長時間できる運動となり、代表的なものにウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などがあります。このような有酸素運動を、“運動療法”として更に効果的に活用するためには、いくつかの条件があります。運動時間については、20分間以上継続してできること。運動の頻度は、週3~5回が必要です。運動を行う時間帯は、食後1~2時間が理想的です。
③習慣化できるかな?
 とは言うものの、このように理想的な運動療法を取り入れることを厳密に考え過ぎると、習慣化することが難しくなります。まずは、簡単にできることから“実行”することをおすすめします。極端なことを言うと、5分間の歩行や週1回の頻度でも、やらないよりは効果があるということです。今の流行言葉でいうと、「いつやるの?」⇒「今でしょう!」ということです。まず、運動を習慣化することが大切です。
 糖尿病と運動の関係を知っていただき、運動の習慣化がなされることで、皆様が健康へと歩んでいく一助になれば幸いです。

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