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種とり人18-1 朝倉山椒 生産者 髙階武さん(養父市)

      2016/01/29

兵庫県養父市。
ここに昔、幕府に毎年進献されていた、
日本一と言われた山椒、朝倉山椒があります。
朝倉山椒の特徴は、木にはトゲがなく、実には渋みが少なく、
まろやかな味と香りが楽しめます。
現在でも50件ほどの農家が栽培しており、
栽培技術が大切に守られ続けています。
今回は朝倉山椒の生産者、高階さんにお話しを伺います。

取材に訪れたのが
ちょうど収穫の最盛期とあり、少し収穫を体験させていただきました。
実を収穫出来る期間はおよそ1週間。
実の収穫は全て手作業、トゲがないといっても大変な作業です。

去年はこぶし大の雹がふり、
山椒の収穫はゼロという大変な被害がありました。
「今年に入ってからも、雹の後遺症が枝のありらこちらにでてきている。」と高階さんはいいます。
また、近年は鹿が樹の皮を食べたり、樹が原因不明で枯れるなど栽培が難しくなったそうです。
山椒の樹は、植えてから、収穫できるようになるのに4年もかかるので、
一度被害が起こると、農家にとっては死活問題。
高階さんの畑では、山椒の木を120本ほど植えていますが、
常に被害を考慮した対応をしています。

2011.6.4 撮影

 - ひょうごの在来種保存会

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